2013年06月06日
6月6日のMKM
フリーメイソンという秘密結社の名前はみなさん聞いたことはあると思うのですが
ビンテージのシャツで、どういう経路で手にされたのか?この人がメンバーなのか?知らないのですが
修理を依頼されました。
これは、フリーメイソンの中でもシュライナーという派団体らしいのですが
階級の高いメンバーで構成されていて、カーネルサンダースさんのカウスボタンもこのデザインだとか。
刺繍は、背中が全面チェーンステッチでデザインされていて、ビンテージの独特の雰囲気で
めちゃくちゃかっこいいんです。
最初、修理はうちではしていないんですと、お断りしたんですが、
オーナーさんの刺繍へのおもいをお伺いして、
逆にこんなに刺繍を大切にして居られる人もいるのやと
うれしくなってきて、
できるかどうかは解らないですが、拝見するだけさせてもらいますということになって、
この時点では、まだチェーンステッチと知らなかったもんやから
現物を見てビックリ、うちにはハンドルミシンがないのでこれは無理です。
だったのですが、いつもショーケースに展示してるものを見ていてくれたらしく
よそに頼むより、できれば・・・と、
本当にうれしいことですが、感謝 感謝です(^-^)
うちにできるのはこれ以上ほつれてこないようにするぐらいのことしか出来ないのでということで
やらせてもらうことになった。
しかし、いざ手をかけると、そういう訳にもいかず
結局、うちの者が1針 1針とチクリチクリと手で刺して仕上げることになった。
彼女は、チェーンステッチの達人だ。
此処を修理しましたと言っても、じっくり見ないと解らない。
ビンテージのものは傷めば手当てを施し
それを繰り返し繰り返しさらに良いものにと
オーナー自身が作者になるような感覚で作り続けていってもらいたい。
プロに頼むところはプロに任せて。
デニムなんかはその典型だ。
もう、オーナーさんに納めたので手元にはないのですが、
ビンテージ物にというかフリーメイソンにというか、いやオーナーさんかな?
何かにぐっと引き付けられた数日でした。

Posted by メッチャきけんマル at
21:41